エギングとは?アオリイカを狙うルアーフィッシング
エギングとは、「餌木(エギ)」と呼ばれる和製ルアーを使ってアオリイカを狙う釣り方です。日本古来のイカ釣り文化をベースに発展した、日本発祥のルアーフィッシングジャンルです。
ロッドをシャクって(激しく煽って)エギにアクションを付け、フォール中にイカを抱かせるというゲーム性の高さが人気の秘密です。堤防や磯から手軽に楽しめ、釣れたアオリイカは食味も最高級です。
アオリイカの基本知識
アオリイカは日本近海に広く生息する大型のイカで、春と秋がメインシーズンです。
- 春イカ(3月〜6月) - 産卵のために浅場に接岸する親イカ。2kg以上の大物も
- 秋イカ(9月〜12月) - その年に生まれた新子(子イカ)。数釣りが楽しめる
- 冬イカ(1月〜2月) - 深場に移動。ティップランなど船からの釣りが中心
エギングタックルの選び方
ロッド
エギングロッドは8フィート〜8.6フィート(約2.4m〜2.6m)が標準です。エギをシャクる操作が多いため、軽量で操作性の良いロッドを選びましょう。
硬さの選び方
- ML(ミディアムライト) - 秋の小型イカ狙い。2.5〜3.0号のエギに最適
- M(ミディアム) - オールシーズン対応の万能硬さ。最初の1本に最適
- MH(ミディアムヘビー) - 春の大物狙い。4.0号のエギもしっかり操作できる
初心者には8.3フィート〜8.6フィートのMクラスがおすすめです。
リール
スピニングリールの2500〜3000番クラスを使用します。ダブルハンドル(ハンドルが2つあるタイプ)はシャクリ時のバランスが良く、エギング向きです。
ライン
PEラインの0.6〜0.8号が標準です。感度が高く、エギの操作性に優れています。リーダーはフロロカーボンの2.0〜2.5号を1m〜1.5m接続します。
エギの選び方|サイズ・カラー・タイプ
エギ選びはエギングの釣果を大きく左右する重要な要素です。
サイズ(号数)
- 2.0〜2.5号 - 秋の新子イカ向け。小型で軽い
- 3.0号 - 秋のスタンダードサイズ。最初に買うならこのサイズ
- 3.5号 - 春秋兼用のオールラウンドサイズ。最も使用頻度が高い
- 4.0号 - 春の大物狙い。飛距離も出る
カラーの基本
エギのカラーは「下地カラー」と「上布カラー」の組み合わせで決まります。
下地カラー
- 金テープ - 濁り潮・曇天時に効果的。アピール力が高い
- 銀テープ - クリアウォーター・晴天時に効果的
- 赤テープ - ナイトゲームや深場で効果的。シルエットが強い
- マーブルテープ - オールラウンドに使える万能カラー
上布カラー
- オレンジ・ピンク系 - 定番の高アピールカラー。最初に試すべき色
- ナチュラル系 - 魚やエビを模したリアルカラー。スレた状況で効果的
- ダーク系 - シルエットが強く、ナイトゲームで活躍
シャロータイプとディープタイプ
- シャローモデル - 沈下速度が遅い。浅場や藻場周りで使用
- ベーシック - 標準的な沈下速度。万能タイプ
- ディープモデル - 沈下速度が速い。深場や潮流が速い場所で使用
シャクリ方の基本テクニック
エギングの核心とも言える「シャクリ」のテクニックを解説します。
基本のワンピッチジャーク
- エギをキャストして着水させる
- 底まで沈める(カウントダウン)
- ロッドを下から上に素早く煽る(シャクリ)
- 同時にリールを1回転巻く
- これを2〜3回繰り返す
- ロッドを下げてエギをフォールさせる
- フォール中にラインの変化を見てアタリを取る
ダートアクション
ロッドを横方向にシャクることで、エギが左右に激しくダートするアクションです。高活性のイカに効果的で、リアクションバイトを誘発します。
スラックジャーク
ラインスラック(たるみ)を利用したシャクリ方です。エギがより大きく跳ね上がり、派手なアクションが出せます。
フォールが命
エギングで最も重要なのは「フォール」です。イカがエギを抱くのは、ほとんどがフォール中です。フォール中はラインの変化に集中し、わずかな違和感も見逃さないようにしましょう。
フォール中のアタリの出方
- ラインが急に走る
- ラインがフケる(たるむ)
- フォールが途中で止まる
- ラインに微妙な違和感がある
ポイント選びと釣行プラン
おすすめポイント
- 堤防の先端 - 潮通しが良く、イカの回遊が多い
- 藻場(モバ)周り - アオリイカの産卵場所。春は特に有効
- 磯場 - 水深があり、良型が期待できる
- シモリ(沈み根)周り - イカが身を隠せるストラクチャー
時間帯
- 朝マズメ - 日の出前後。活性が高い
- 夕マズメ - 日没前後。最もチャンスが多い時間帯
- ナイトゲーム - 常夜灯周りで狙う。秋の定番
アオリイカの締め方と持ち帰り方
釣れたアオリイカは適切に締めることで、格段に美味しくなります。
イカ締めの方法
イカ締めピックを使い、目と目の間を突いて締めます。体色が白く変わったら締まった証拠です。ジップロックに入れてクーラーボックスで保管しましょう。
まとめ|エギングでアオリイカの食と釣りを楽しもう
エギングは、ゲーム性の高さと食の楽しみが両立した素晴らしい釣りジャンルです。秋の新子シーズンは数釣りが楽しめるため、初心者のデビューに最適です。
まずは3.5号のエギを数本持って、堤防に出かけてみましょう。シャクった後のフォール中に、グッとロッドが引き込まれる瞬間の興奮は、エギングならではの体験です。



